返済義務はどうなりますか?
これは、例えば、役所や金融機関に提出する確認書類に必要だからと知人に言われ、あまりよく考えずに、白紙の書類※に署名し、実印を押したところ、知人はその書類を使って金融業者から署名者名義の借金をしていたというようなケースです。
実はこうしたケースによるトラブルは非常に多いようです。
こういったケースの場合は、事情と争い方にもよりますが、やはり署名者の責任は残ってしまいます。
金融業者の過失を申立てれば、過失相殺による返済額の減額は可能かもしれませんが、本人の署名捺印がある以上、返済義務を免れることは非常に難しいといえます。
※委任状などが多いです。
このような被害にあわないためにはどうしたらよいですか?
このような被害を避けるためには、次のように自分自身で防御対策を講じるほかありません。
■健康保険証やクレジットカードを他人に貸さない。
■白紙の書類への署名捺印や安易な捨印は断る。
■クレジットカード等の暗証番号は、誕生日や電話番号を避け、小まめに番号を変える。...など
なお、もし被害にあってしまったら、すぐに保険証の発行機関やカード会社に連絡するとともに、警察にも被害届や告訴状を出すようにしてください。 |