消費者金融業者の利用件数重視について
今回のテーマは、消費者金融業者の利用件数重視についてです。
さて、消費者金融業者とクレジットカード会社の他社利用についての考え方は大きく異なります。
具体的に申しますと、クレジットカード会社は「他社利用総額」を重視しているのに対して、消費者金融は「他社利用件数」を重視しているからです。
クレジットカード会社が他者利用の利用総額を重視している理由は、クレジットカードの場合は利用者ごとに利用限度額が異なるので、利用額や設定額が高額になると会社側のリスクがかなり高くなるからです。
これに対して、消費者金融の方は、通常は利用限度額は50万円までとなっていますので、他社利用件数がわかればこれによって利用者の信用度がある程度わかるからです。
簡単に言えば、消費者金融は他社利用件数を見て「多重債務者」かどうかを判断しているということです。
信用度をみる場合、1社で50万円を借りている利用者と、5社で合計50万円を借りている利用者では、1社で50万円を借りている利用者のほうが圧倒的に信用度が高いということがわかるのです。
1社で50万円を借りられる人というのは、その人に50万円の信用がついているといえますが、5社で合計50万円の人というのは、その人には10万円(50万円÷5社=10万円)しか信用がついていないといえるからです。
50万円必要だったけれど、10万円しか信用がつかなかったら次々と他社へ走ったということが見えてしまうのですね。
なお、消費者金融業界では、他社利用件数がゼロの利用者のことをLEO(エル・イーオー)と呼びます。
LEとはレンダース・エクスチェンジ (Lenders Exchange) のことで、わかりやすく言うと、 「全国信用情報センター連合会」加盟の個人信用情報機関のことです。
ちなみに、他者利用件数が1ならLE1(エル・イー・イチ)と呼びます。 |